自社所有BigQueryで分析基盤を始める、最小構成の作り方
「BigQueryに集めましょう」と言うのは簡単ですが、実際には何を、どこに、どう置くのかが重要です。最小構成での始め方を整理します。
title: "自社所有BigQueryで分析基盤を始める、最小構成の作り方" description: "「BigQueryに集めましょう」と言うのは簡単ですが、実際には何を、どこに、どう置くのかが重要です。最小構成での始め方を整理します。" date: "2026-05-02" tags: ["BigQuery", "分析基盤"]
「BigQueryに集める」の前に決めること
分析基盤の話になると「とりあえずBigQueryに全部突っ込みましょう」になりがちです。しかし、最初に決めるべきは**「誰が、どんな意思決定をするためのデータか」**です。
意思決定が決まれば、必要なデータソースと粒度が決まります。粒度が決まれば、テーブル設計が決まります。
最小構成の3レイヤ
私たちは、最小構成として次の3レイヤをよく採用します。
raw レイヤ
媒体やGA4から 加工せずそのまま 着地させる層。
- GA4 BigQuery Export
- 各広告媒体のスケジュール転送 (Search Ads / Yahoo / Meta / TikTok 等)
- CRM や受注データのSnapshot
ここでは「鮮度」「漏れがない」「再取得できる」だけを担保します。
staging レイヤ
raw を整形・正規化した中間テーブル。命名・型・タイムゾーンを統一します。
- 日付は
event_date(DATE) とevent_timestamp(TIMESTAMP) を併記 - メディア名は
mediaカラムにgoogle_ads/yahoo_searchなどの統一名で - 通貨は JPY に揃える
mart レイヤ
ダッシュボードやレポート用に、業務指標の単位で粒度を揃えた集計テーブル。
- 例:
mart_daily_media_performance(日 × 媒体 × アカウント × キャンペーン) - 例:
mart_funnel_daily(日 × ステップ × ユーザー数)
mart は「読み手が直接 SELECT できる」ことを意識した設計にします。
最初の一歩
いきなり全レイヤを整える必要はありません。私たちは、まず1つの意思決定(例: 媒体投資配分)を起点にした mart を1本作るところからお客様と着手します。
「分析基盤を整えてからじゃないと…」で何年も止まっているプロジェクトを、KNG Analytics は数ヶ月単位の最小構成で立ち上げ直していきます。